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上原彩子33歳。米5年目で得た自信。
「自分の限界は自分でしか作れない」
posted2017/10/04 11:40
text by
及川彩子Ayako Oikawa
photograph by
Shizuka Minami
「まだまだ進化の途中だと思っています」
米ツアー5年目の上原彩子は、自分自身をそう表現する。
9月中旬にフランスで行われたエビアン選手権の最終日、上原彩子は米ツアーでは2度目、メジャーでは初めてとなる最終組で回っていた。
初日は3アンダーで8位タイ、2日目はさらにスコアを5つ伸ばし、8アンダーで2位に浮上。最終日はタイのモリヤ・ジュタヌガンと最終組でコースを回った。
最終日にはスコアを落とし10位タイだったものの、メジャーで初めての10位以内に入るという好結果に、「メジャー最終日、最終組で回れたのは初めてで、とてもいい経験になりました。こういう経験を重ねて慣れていくことが大切だと思います」と満足感が溢れる口調で話す。
しかし「いい経験」で終わらせるつもりはもちろんない。
「(最終組で回ることが)定位置になるようにしたい」
高い目標をきっぱりと口にする。
シーズン途中のコーチの変更も、良い流れを生んだ!
その手応えはある。
今年は結果が安定しない時期もあった。22試合に出場し10位以内は2回あったが、10試合で予選落ちも経験した。
シーズン半ばにはコーチを変更した。
「ずっとショットが良くなかったし、飛距離も落ちていたので、何かを変えないといけないと感じていました」
その判断は当たった。新コーチから「シンプルなスイングを心がけるように」とアドバイスされ、ショットが改善され、バーディチャンスも増えた。不調だったパットもショットの向上とともに調子が上がり、先述したエビアンでの大幅なスコアの伸びにつながった。
「(エビアンの結果を受けて)日本以外のアジアシリーズの試合出場権も獲得したので、この流れをつなげていきたい」と意気込みを語る。