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巨人の選手が体験する幸福な死闘。
「10.8」と通じる極限の負けられなさ。 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byKyodo News

posted2017/09/29 17:00

巨人の選手が体験する幸福な死闘。「10.8」と通じる極限の負けられなさ。<Number Web> photograph by Kyodo News

9月17日のDeNA戦で力投し、6勝目をあげた畠。今季DeNA戦は3戦3勝だ。「ここまできたら、CSで投げたいです」とコメントしている。

10月3日ヤクルト戦のエース菅野までつなげれば……。

 負けられない重圧の中で、自分の描く投球ができるか。そういう経験を積めるチャンスがいまなのである。

 長いシーズンの終盤は体力的にもきつくなるのは当たり前だ。ただその中で万全ではなくても、先に点を与えずに、いかにしてチームに勝利を呼び込めるか――。

 10月1日の先発は、そういう意味でも田口にとっては未来への肥やしになるはずなのである。

 2人の先発投手が白星を繋げば、10月3日のヤクルトとの最終戦はエースの菅野智之投手に託される。そこまで可能性を繋げていれば、奇跡的なCS進出の目が出てこないわけではない。

 畠や田口だけではなく、こんな試合を経験できる巨人の選手たちは幸せである。

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