フランツ・ベッケンバウアーの名言

欠点ばかりをあげつらうのではなく、その選手がチームにとっていかに重要であるかを説いてやる。選手と語り合って感情を与えてやる。対話抜きに優れたチームは作れません。

「皇帝フランツ」と呼ばれた現役時代にW杯優勝、CL3連覇といった輝かしい実績を築き、西ドイツ代表監督に就任後も'86年メキシコW杯準優勝、'90年イタリアW杯優勝と、現役時代に劣らぬ栄光を手にした。W杯で勝つための方法を熟知するベッケンバウアーは「私は、悪いプレーについては指摘したけれど、良い点を極力誉めるようなやり方を用いました」と、選手の操縦術を明かす。「強くするためには、選手の良い面を引き出すことが肝要です。そしてやる気を出させる」。褒めて伸ばす方法論である。

Number538号(2001/12/13)