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ダンカンが説く驚天動地の革命論!
「全現役選手ドラフト会議」とは。

posted2017/09/18 06:50

 
ダンカンが説く驚天動地の革命論!「全現役選手ドラフト会議」とは。<Number Web> photograph by Kyodo News

昨年のプロ野球ドラフト会議。5球団による1位指名の競合を勝ち抜いた工藤公康監督の表情にご注目!

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ダンカン

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 つまらん! 飽きた! プロ野球!

 半世紀もプロ野球を見続けていると興奮そのものが薄れてきてもしょうがないよな……と言いつつ毎試合、毎イニング、一球ごとにハラハラドキドキしている俺は一体何なんだ?

 思い起こせば……川上哲治監督率いる金田、堀内、王、長嶋、森、高田、柴田たちのV9をこの目で見た。

 不毛時代のパ・リーグで観客50人のスタンドも、日拓ホームフライヤーズの日替わり七色のユニフォームも、他にも実際にいろいろ見てきて……それでもプロ野球が大好きな今の俺がある。

 貧乏田舎球団(失礼!)広島東洋カープやお荷物球団と呼ばれたヤクルトの初リーグVの胴上げも当然スタンドで観戦していたし、1985年10月16日の我が阪神の神宮球場での感動のセ・リーグ優勝も体験している。

 パ・リーグはいつしかDH制となり、交流戦にWBCにオリンピックの侍ジャパンなどなどあらゆるプロ野球の歴史をずっとずーーーーっと見てきた、俺。

 だが、俺は心を鬼にしてでも叫びたいのだ! つまらなくなってんじゃねーか、プロ野球! と。

フツーのプロ野球では満足できない俺とアナタへ。

 俺の中にある“プロ野球熱”のうち半分は、過去様々なプロ野球の感動的な出来事を生で体験してきたことのシアワセでドップリと満足してしまっている。

 しかし残り半分の、埋もれ火のような“プロ野球熱”が「お前は日本人の平均寿命で考えたらあと20数年で消えていくのだぞ。なのにこのままの安定期に入ってしまった、安穏たるプロ野球を眺めている(『見る』ではない)だけで満足なのか?」と、いてもたってもいられないくらいに、喉をカラカラにさせてしまうほどに……俺を焦らせるのだ!

 事実、確かにそれを感じることが、最近増えている。

【次ページ】 プロ野球を見尽くしてしまった……後の興奮とは?

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