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なぜ浦和の失点がリーグワースト3に。
柏木が語る問題点と「恥ずかしさ」。
posted2017/07/24 12:15
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph by
J.LEAGUE PHOTOS
18試合を終わって、首位との勝ち点差9ポイント。8位と低迷する浦和レッズにとり、首位セレッソ大阪との一戦は大きな意味を持っていた。スルガ銀行チャンピオンシップ出場のため、7月22日に先立って行われたJリーグ第22節。3万人を超える観客が見守るなか、キックオフされた。
「絶対に勝たなくちゃいけない試合だった。その試合で、この失点の仕方は……ひどい」
柏木陽介が振り返るように、浦和は6分、8分と続けざまにセレッソ大阪の杉本健勇にゴールを決められてしまう。
18分にズラタンが得点するも、27分に山口蛍、35分丸橋祐介に追加点を許す。前半アディショナルタイムにラファエル・シルバが1点返したものの、守備を固めたセレッソのゴールを破ることはできずに、2-4のまま浦和の今季8敗目が決まった。失点数は34点に増加。1試合多いとはいえ、リーグワースト3の数である。
「学生のようなイージーなミスからの失点が多い」
昨季リーグ最少失点を記録した浦和の堅守はどこへ行ってしまったのだろうか。
それでも監督自らが進退をかけた新潟戦、天皇杯の熊本戦に勝利し、ドルトムントとの親善試合でも敗れたものの善戦した。
そして、優勝争いに食らいつくために絶対に落とせないはずのセレッソ戦で、前半に4失点という大失態を晒したのだ。しかもそれらの失点は、相手に圧倒されて失ったものではない。ペトロビッチ監督も試合後に語っている。
「失点が多い試合が続いているが、その失点の形は学生チームの失点のようなイージーなミスからの失点が多い」と。