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飯伏幸太の熱中症トライアングル。
27年目のG1クライマックス開幕!
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2017/07/18 17:30
苦戦を承知で地獄のG1戦線に戻ってきた飯伏。その目に宿る野望は、未知数の怖さを湛えている。
外国人としてどれだけのし上がれるか?
オメガもまた、プロレスに対するスタンスは違う。
日本における“ガイジン”というコンセプト。「路上プロレス王」というもうひとつの成り立ち。そこからトップにのし上がっていくという野望とバイタリティ。ゲームの中の戦いを現実のリングで再現、進化させるというプランニング。
IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカとは今年、もう2回も戦っているのだ。1.4東京ドームと6.11大阪城ホールで。そして3回目は、このG1におけるBブロック最終戦として8.12両国国技館で組まれている。
オメガにとって、負け、引き分けに続く3戦目は勝利しかないだろう。
もちろん、両国でオカダに勝てなければ、優勝決定戦進出もないだろうし、G1連覇からIWGP王者へ……というプランが消滅してしまう。
オメガは昨年のG1優勝者としてV2を狙うが、“旧友”飯伏に熱いラブコールも送っているのだ。
8月13日、両国国技館の「優勝決定戦のリングで待っている」と。