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日本人がラクロス豪州代表でW杯へ。
山田幸代、“出る杭”で世界と戦う! 

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別府響(Number編集部)

別府響(Number編集部)Hibiki Beppu

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photograph bySachiyo Yamada

posted2017/06/30 08:00

日本人がラクロス豪州代表でW杯へ。山田幸代、“出る杭”で世界と戦う!<Number Web> photograph by Sachiyo Yamada

オーストラリア代表選手として、イングランド代表と戦う山田。日本ラクロス界を思うからこそ、今、この地で戦っている。

言葉が通じなくても気持ちが伝われば良い、ではダメ。

 時にチームメートとも激しく議論し、言葉を学び、1人の豪州代表として自分が戦おうとしていることを、チームメートに態度で示していった。

「ちょっと実力的に抜け出たくらいでは納得してもらえない。“出すぎた杭”にならないといけないんです。シンプルですけど、凄く厳しい。

 でも、それも言葉なんですよ。

 言葉だけではなく、コミュニケーションも含めて。結局自分が思うことが伝えられないからこそ、評価されない部分はあって。『英語なんてわからなくても、自分の気持ちが分かってもらえればいい』と最初は思っていましたけど、やっぱり何ともならない場面が多々ありましたね。文化の中に入っていくのがやっぱり一番、難しいと思います。でも、『叩かれ始めたら、自分が伸びてきた証拠』と思えるようになれば、だいぶ楽になりましたけどね」

昨年、ついに豪州代表の18人に選ばれた!

 そうして、昨年末、約100人の候補から、代表の18人に選出された。

 一方で、豪州代表を選んだことで、もう日本代表に戻ることはできない。

「私の選手としての目標は、“世界の舞台で金メダルを獲ること”です。それは、選手として世界のトップを経験している人が1人でもいれば、日本に帰ってきたときに指揮官として日本のチームをメダルに導けるから。もちろん葛藤はありましたよ。プレーヤーとして上手くなって、日本代表に入って、代表の選手たちを一緒に伸ばしてメダルを獲りに行くという目標の方が良いのか……。でも、自分の年齢とかも考えると、1人で『世界でこういうことを見てきたんです。監督、こうしましょう』というよりも、監督として世界を見る中で、その中で日本のチームを見て、そこに順応させていく方法を使った方が、日本がメダルを獲るのは早いなと思ったんです」

【次ページ】 「最終的な目標は、始めた時から変わっていない」

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