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ジェイミーとエディーはここが違う!
ラグビー日本代表総監督の素顔。

posted2017/06/15 08:00

 
ジェイミーとエディーはここが違う!ラグビー日本代表総監督の素顔。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

日本代表だけでなくサンウルブズなど全4カテゴリーで日本のラグビー界全体を牽引しているジョセフHC。

text by

稲田修一(Number編集部)

稲田修一(Number編集部)Shuichi Inada

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Takuya Sugiyama

 5月29日午後、ルーマニアとアイルランドを迎えてのテストマッチに臨む日本代表メンバー発表の会見を行なった後、ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)は秩父宮の日本ラグビー協会内の一室に姿を現した。Number929号のインタビューに応じるためである。

 聞きたいことはたくさんあった。

 まずは何より、2019年W杯日本大会の組分け決定を受けて、同じプールに入ったアイルランド、スコットランドに対する率直な印象。“幸運な組”ではないかという楽観論が漂う報道や論調をどう見ているのか。

 そして6月のテストマッチが、W杯で対戦するアイルランドと、対戦する可能性が高いルーマニアとの戦いになったことの意味合いについて……。

“赤ん坊のような”笑顔で語ってくれたジョセフHC。

 対面したジョセフHCは、会見時の緊張感に満ちた表情とは打って変わって、リラックスした雰囲気を漂わせていた。上着を脱いで現れた分厚い胸板は、現役時代、身長196cm、体重100㎏超の力感あふれるFWだった片鱗をいまだにとどめている。

 聞き手のスポーツライター・藤島大さんの質問に対し、じっと目をみながら落ち着いた低い声音で丁寧に誠実に答えていく。丸太のような腕を組んだり広げたり、時折“赤ん坊のような”と形容される笑顔も見せつつ。

 具体的な一問一答はNumber929号の記事を読んでいただくとして、印象に残ったフレーズを抜粋する。

 自身の役割について。

「ヘッドコーチの重要な仕事とは、選手が信じることのできる環境を創造することです。選手に自信を与えなくてはならない。それが私の務めです」

【次ページ】 日本選手は「コーチしやすい」特長がある。

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