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今季のT-岡田は、責任感が全く違う。
「諦めることができない環境」とは? 

text by

米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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photograph byKyodo News

posted2017/05/30 08:00

今季のT-岡田は、責任感が全く違う。「諦めることができない環境」とは?<Number Web> photograph by Kyodo News

糸井嘉男が抜け、オリックス打線を引っ張る重責が増したT-岡田。その期待に応えるプレーを見せていると言えるだろう。

ファンが考えてくれた名前だから……。

 もともと登録名は本名の「岡田貴弘」だったが、2009年に同姓の岡田彰布監督が就任したことから、ファンに登録名を公募することとなり、7000通以上の応募の中から選んだのが「T-岡田」だった。

 大勢のファンが考えてくれた名前だからと森脇前監督の提案は断ったが、それほど追い込まれていたということだ。その頃から、100kg以上あった体を絞り、トレーニングや食事、治療などに人一倍神経を使うようになった。

「自分の体に対して投資するようになりました。今は、小さい怪我はありますが、試合に出られないような怪我はなくなりましたね」

 1年1年整えてきた体を、今年は強い責任感が支え、“チームを引っ張る存在に”という周囲の期待に応えている。チームは苦境にあるが、選手会長は決して浮上を諦めない。

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T-岡田
オリックス・バファローズ

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