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10度のクラブ昇格を実現した魔術師。
ポルトガルの名将、オリベイラの人生。
text by
ニコラス・ビラスNicolas Vilas
photograph byAndre Vidigal/Global Imagens/Iconsport
posted2017/05/23 07:30
ポルティモネンセとは契約更新をまだしていない。他のクラブからもオファーが殺到しているオリベイラだが、来季に指揮するクラブは未定である。
すでに、他のクラブからのオファーが殺到している。
10回の昇格のうちで、最も印象に残っているのは2007年のレイションイスのそれであるという。
「私の地元のクラブだからね。あそこでサッカーを始め、それからずっと情熱を傾けてきたんだ」
最後に、来季の身の振り方はもう決まっているのだろうか。ポルティモネンセでさらに指揮を執るのか。それとも他のクラブで11度目のチャレンジに挑むのか?
「これからクラブの首脳たちと話をする。彼らと私の波長がうまく合えば、仕事を続けるのは容易いが、そうでないときは……」
インタビューの間も、携帯はひっきりなしに着信を伝えている。
次のオファーはすでに殺到している。どうしてそうなのか、誰もが良くわかっている。