沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
世代がハイレベルだと新星は出ない。
オークスは桜花賞上位勢の3強状態。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2017/05/20 08:00
今年はディープを抜いてハーツクライ産駒がもっとも多い。その最右翼がリスグラシューであるのは多くの人が同意するところだろう。
3強をまとめて負かす可能性があるとすれば……。
ということで、結論。
◎リスグラシュー
○ソウルスターリング
▲レーヌミノル
△ホウオウパフューム
×フローレスマジック
注アドマイヤミヤビ
1枠2番を引いたソウルスターリングは、ストライドが大きいので、包まれて掛かることのないよう、ある程度ゲートから出して行くかもしれない。
レーヌミノルも気分よく好位で競馬をしそうなので、リスグラシューが、これら2頭をマークする形になりそうだ。
これら「三強」を、まとめて負かす可能性があるとすれば、ミルコ・デムーロのアドマイヤミヤビだろう。桜花賞では12着に大敗したが、昨秋の百日草特別では弥生賞を勝ったカデナを、年明け初戦のクイーンカップではNHKマイルカップを勝ったアエロリットを負かしている。
ハイレベルな世代の頂点に立つのはどの馬か。ダンスパートナーが勝った1995年のように、「オークス馬のほうがダービー馬より強いのではないか」と言われるような、素晴らしいレースを見せてほしい。