オリンピックへの道BACK NUMBER
フィギュアシーズン終了……のはず!?
羽生と宇野が、早くも来季の準備を。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto
posted2017/04/30 08:00
4回転を跳ぶことはすでに当たり前の時代。5度のジャンプを入れ、さらにその先へ向かおうとしている羽生。
シーズンが終わり、特別強化選手が発表された。
国別対抗が終わってみれば……それはシーズンを締めくくる試合というより、来シーズンの始まりを告げる試合になっていた。
すでに来シーズンへと取り組んでいる選手は、国別対抗に出場した選手ばかりではない。
4月27日、日本スケート連盟の祝賀会が都内で行なわれた。その会において、平成29年度の強化選手も発表されたのだ。
フィギュアスケートで特別強化選手となったのは、男子では羽生、宇野、田中刑事、無良崇人、女子は宮原知子、樋口、三原、本郷理華、本田真凜、坂本花織。
昨シーズンはそこにあった名前がなくなり、新たな名前が加わって、時の移り変わりを改めて思わせた。
ブレザー姿で晴れがましい表情を浮かべる選手、シーズンを通じてときに競い合った他の選手や関係者とにこやかに言葉を交わす選手。
その心には――平昌五輪がある。