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明神の隣で学び、石崎に鍛えられ。
大谷秀和が刻んだ柏での300試合。 

text by

飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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photograph byJ.LEAGUE PHOTOS

posted2017/04/15 07:00

明神の隣で学び、石崎に鍛えられ。大谷秀和が刻んだ柏での300試合。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

柏のバンディエラ、という言葉がしっくりくる大谷秀和。Jリーグで10年連続チームキャプテンというのは異例の存在だ。

遠藤や憲剛より若いのだから、という矜持。

「このチームでは上から2番目の年齢ですけど、他のチームを見れば、僕より年上の選手がまだまだ活躍している。チャンピオンシップ決勝では(小笠原)満男さん、阿部(勇樹)さんといった同じポジションの選手が、あれだけのプレーを見せているし、JリーグのMVPを見てもヤットさん(遠藤保仁)や(中村)憲剛さんが受賞している。すごく刺激になるし、彼らよりも若い僕はもっとやらなきゃいけないって思いましたね」

 清水戦を終えたあとに大谷が気にしていたのは、自身の記録ではなく、チームが敗れたことだった。記録を勝利で飾れなかったからではなく、ただただ勝てなかったことを悔やんでいた。

 大谷にとっては「J1通算300試合出場」という記録も、単なる通過点に過ぎない。少しでも上手くなるために、柏がもっと強くなるために、サポーターにひとつでも多くの勝利を届けるために――。

 1試合、1試合積み重ねた先に、次なる記録がついてくる。

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