松山英樹、勝負を決める108mmBACK NUMBER
松山英樹が珍しく音に反応した時。
マスターズ優勝は「小さく狭い場所」。
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph byAFLO
posted2017/04/06 11:20
過去2年連続でトップ10に入り、松山英樹とオーガスタの相性は悪くない。しかしそもそも彼は世界ランク4位、堂々たる優勝候補なのだ。
何が起こってもおかしくないのだとしたら。
折りしも、開幕を翌日に控えた水曜日の午後、雷雨サスペンデッドでコースも練習場もクローズとなり、宿舎に引き上げたダスティン・ジョンソンが階段から滑って落ちて腰を痛め、初日にティオフできるかどうかが危ぶまれている。
世界最強、世界ナンバー1のジョンソンがマスターズ前日に階段から落ちるという驚きの出来事が現実に起こった。
これからの4日間、首位を独走していた選手がある1打、ある1ホールを境に崩れ落ちることもあるだろう。
どんなことも起こりうるのがゴルフの素晴らしさであり、怖さでもある。それならば、開幕前の不調が一転して好調に転じることだって、あるのではないか。
そう信じながら、松山英樹のティオフを見守りたい。