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圧倒的に強いウォリアーズとキャブスを、
プレイオフで脅かすチームはどこ? 

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長澤壮太郎

長澤壮太郎Sotaro Nagasawa

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photograph byRonald Cortes/Getty Images

posted2017/04/06 11:00

圧倒的に強いウォリアーズとキャブスを、プレイオフで脅かすチームはどこ?<Number Web> photograph by Ronald Cortes/Getty Images

キャブスを負かすということは“キング”レブロン・ジェームズを倒さなくてはならない。

レブロンのいるチームに勝つための2つの条件とは?

 レブロンがいるチームにシリーズで勝つためには、必要な条件が2つある。

 1つはチームのディフェンスが総合的に良いこと。

 2つ目は単独でレブロンをガード出来る選手がいること。

 この条件を満たしているのが、ラプターズ。

 彼らは、ディフェンス重視の指導で有名なドウェイン・ケイシーHCのもと、チーム一丸で相手を封じ込める力を持っている。

 また、レブロン相手に単独で守れる選手はリーグ全体でも数えるほどしか存在しない中、ラプターズはデマーレイ・キャロルに加え、フィジカルな守備力に定評のあるPJ・タッカーを2月のトレード期限ギリギリで獲得。レブロンに代わるがわる2人の選手を当てることが予想される。またサージ・イバカも2月にトレードで獲得し、インサイドの守備力も備わった。得点源のデマー・デローザンは、平均27.3得点を記録し好調を保っている。

 1つ心配なのはカイル・ラウリーの右手首の手術後の具合だが、彼が元気であれば総合力で、キャブスにとって脅威となりうる。

これまでのようなスイープは無理か!?

 冒頭にも述べたが、NBAのポストシーズンは全て7戦4先勝の勝ち抜け方式に切り替わる。つまり、同じ相手を連戦で4回倒さないと勝ち進めないルールだ。

 ウォリアーズ、キャバリアーズがどんな状況でも有利とされてきたのは、共に同じチームに連戦で4回負ける姿が想像できなかったからだ。

 しかし、今回のプレイオフはお互い無傷で勝ち上がれるほど楽な道でないことだけは確か。今までのようにスイープで勝ち上がることは両チーム共にできない状況にあるといえる。

 シリーズの中では、必ず流れが傾く瞬間がある。そのチャンスを機に、奇跡的な旋風を巻き起こし一気にウォリアーズとキャバリアーズを打ち負かすチームが出てきたら、プレイオフは大混乱になるだろう。

 果たして春の嵐は巻き起こるのか?

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ゴールデンステイト・ウォリアーズ
クリーブランド・キャバリアーズ
ヒューストン・ロケッツ
サンアントニオ・スパーズ
ステフィン・カリー
ケビン・デュラント
レブロン・ジェームズ
グレッグ・ポポビッチ

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