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長野から、なでしこのエースへ――。
進化し続けるストライカー・横山久美。
text by
松原渓Kei Matsubara
photograph byKei Matsubara
posted2017/03/25 11:30
地方都市・長野から全国の女子サッカーの人気を支え続けているパルセイロと横山。その派手なサッカーは本田監督の戦略に裏打ちされている。
「怒られているうちが華だったな、と感じる」
「メンタル面も含めて、いろいろなことを教えられた」という湯郷時代の自分について話す時、横山は心なしか表情を引き締めた。
「当時の自分を知っている人は、怒られてばっかりのイメージだったと思います。でも、今となっては、怒られているうちが華だったな、と感じるんです」
あの時の自分がいたから、今の自分がいる――横山は言外に示していた。
今シーズンは、各チームの横山に対する研究も進み、マークはさらに厳しくなる。横山にとってはさらなる真価を問われるシーズンになるだろう。
南長野運動公園総合球技場のホームスタンドが横山のゴールでオレンジ色に燃え上がる光景を、今年は何回、見られるだろうか。
開幕戦は3月26日の日曜日。
ホームに浦和レッドダイヤモンズレディースを迎える。