“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
久保、堂安、小川以外も逸材揃い!
U-20代表候補の持ち味、一挙紹介。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2017/03/24 07:00
ドイツ遠征には左利きで長身のCB町田ら有望株が招集された。U-20ドイツ代表とも戦うなど、有意義な時を送っている。
アルゼンチン相手に感じた実力差を埋めるために。
アルゼンチン遠征では、U-19アルゼンチン代表と2度対戦した。相手の前へのスピードと球際の激しさ、フィジカルの強さに戸惑い、2試合とも1-2で敗戦した。特に第2戦は小川のゴールで先制するも、再び相手の出足の鋭い守備と、スピードあるショートカウンターの前に試合をひっくり返させられるなど。世界の実力を痛感する試合となった。
世界基準を目の当たりにしたことで、彼らの中で一つの指標が出来た。ドイツ遠征ではU-20W杯に出場するU-20ドイツ代表との一戦も組まれている。アルゼンチンで感じた指標を再確認する重要な一戦となり、世界へのスイッチを完全に入れる一戦になりそうだ。
「対戦相手が決まった以上、もうやるしかない。まずはチームで安定して出続けることが重要。見る人は見てくれる大会。良いチャンスになると思うので、そこで安定したプレーを見せたいし、そうすれば今後のサッカー人生に関わって来る。ドイツ遠征で4試合あるので、そこでしっかりと試したい。もっと縦パスを入れたいし、自分の縦パスで攻撃のスイッチを入れたいと思います」(原)
決戦は5月に開幕する。過去4大会連続でアジア最終予選で敗れ続け、経験出来なかったU-20W杯は、間違いなく彼らにとって世界に通じる登竜門であり、ここで得た経験が必ず彼らの大きなベースとなって、将来のW杯や世界での活躍に繋がって行く。
これまで失われていた10年間の重みを感じながら、若き日本代表は日本のため、自分のために世界で躍動することを誓っている。
果たしてその権利を掴むのはどの選手か。今はそのサバイバルレースの渦中にある。