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陽岱鋼は有望、糸井嘉男は不安?
セ・パ間移籍と交流戦の相関性。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byNanae Suzuki
posted2017/02/20 07:00
加入1年目でキャリア初の打率3割を目指すと公言した陽。交流戦での実績を通年で残せれば、決して大言壮語ではない。
吉川も苦しみそうな一方で、意外な注目株とは?
吉川は'12年に4勝0敗、防御率1.42(7位)という素晴らしい成績を挙げているが、'14年は登板なし、'15年は1勝2敗、防御率3.63(29位)と落ちている。
ファンやマスコミから注目される球団への移籍で、なおかつ吉川は勝てなくなると眠れなくなるほど神経が細やかなタイプだけに、適応できるかは未知数だ。
森福や吉川らに比べると注目されていないが、巨人から楽天に移籍した小山は面白い存在となりそうだ。過去2年間、交流戦には登板していないが、'14年には4試合に登板して3勝0敗、防御率1.33(3位)という見事な成績を残している。
勝ち星を挙げたのは日本ハム、ロッテ、ソフトバンクの3球団で、上位進出を目指す楽天にとってはこの1年間だけの実績でも期待するには十分である。