スポーツ・インサイドアウトBACK NUMBER
WBCとエリック・ガニエ。
「昔の名前」を楽しみたい。
text by
芝山幹郎Mikio Shibayama
photograph byGetty Images
posted2017/02/18 11:00
2010年に引退したエリック・ガニエだが、2015、2016年はカナダのリーグで登板している。どんな投球をWBCで見せてくれるのだろうか。
最後に1人、WBCでは見られないけれど渋い名前を。
一方のジャージェンスは、年齢的にはまだまだ十分に若い。かつての球速は望めないだろうが、チェンジアップとスラーヴを生かせば右打者を苦しめることができるかもしれない。同じオランダ代表には、「史上最長身(216センチ)」のロイク・ファンミルという投手もいる。日本の楽天イーグルスにもしばらく在籍していた選手だが、アメリカでのマイナー生活は10年に及んだ。
最後にもうひとり、残念ながら見られない選手の名を挙げておこう。予選で敗退したパナマ代表のルーベン・リベラ(43歳)だ。'90年代後半、ヤンキースやパドレスで渋い働きを見せた彼は、いまもメキシカン・リーグで現役を張っている。'16年の成績は、打率2割8分6厘で、長打率が4割4分8厘。まだまだやれることをWBCで見せてもらいたかったが、またの機会を待つことにしよう。