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畑岡奈紗17歳の米プロツアー初陣。
予選落ちは「強い選手」への一歩目。
posted2017/02/05 07:00
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Shizuka Minami
「今のままなら50%ぐらい」
畑岡奈紗は、米ツアーのプロデビュー戦となるバハマでの開幕戦を数日後に控えて、結果を出せるか半信半疑だった。
その本人の言葉通りというべきか、現地時間1月26日に開幕したピュアシルク・バハマ・クラシックで、初日は50位タイ、続く2日目で80位。最終的にはカットラインに1打足りず、米デビュー戦は予選落ちという結果に終わった。
「まだスイングが思うように出来上がってないので」
畑岡は例年4月ごろに調子が上がってくるというので、1月下旬の開幕戦に調子を合わせきれなかった。
それでは調子が良ければ、18歳の日本人ルーキーは優勝争いできたのだろうか。
宮里藍のキャディーが「時期尚早」と言った理由。
「(実力を判断するのは)時期尚早じゃないですか」
先週限定で畑岡のキャディーを務めた、宮里藍のエースキャディーのミック・シーボーンは、南国特有の突風が吹き荒れるバハマで「選手本来の力を見極めるのは難しい」と冷静にコメントした。
日本ゴルフ協会のプロフィールによると、畑岡のドライバー平均飛距離は250ヤードである。アマチュアでは“飛ばし屋”と呼ばれた畑岡だが、実力不足を痛感したのは11月の米ツアーQT最終戦でのこと。同組のアメリカ人選手に飛距離で10~20ヤードの差をつけられた。
それを受けて、12月26日から臨んだマレーシア合宿では「スイング改造と下半身強化」に取り組んだ。スイングのトップを高くして、今より左にもう少し綺麗に振りぬくことを理想の形とした。それが実現できれば、さらに安定して飛距離を伸ばすことができるからだ。