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畑岡奈紗17歳の米プロツアー初陣。
予選落ちは「強い選手」への一歩目。
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2017/02/05 07:00
ビーチを目の前に臨むコースで笑顔の畑岡。2日間で大会を終えたとはいえ、その経験値は今後の貴重な財産となる。
宮里美香も試行錯誤を続けていって結果を残した。
畑岡の目標は、強い選手になること。
「たくさん勝てる選手です。調子が悪くても、それなりにしっかりとまとめられるようになっていきたいです」
今季は米女子ツアーは34試合が開催されるが、アジアシリーズとメジャー大会は出場選手数が限られるため、畑岡らルーキーは3月から8月にかけて行われる約15試合で結果を出さなくてはいけない。最低限でも、来季のシード権獲得条件の賞金ランキング80位以内が目標となる。
2009年に畑岡と同じ10代で米ツアーに参戦した宮里美香は、初めての転戦生活と英語漬けの日々に「ゴルフどころじゃない」と戸惑った。だがその宮里も試行錯誤を続けていくうちに、トップ10入り3回と結果を残した。
ミック・シーボーンが言うように、畑岡の実力を判断するにはまだ早すぎる。キャディーは決まっていないし、スイングが出来上がってない状態での試合結果に一喜一憂すべきではない。
ただ、練習を苦と思わず、他の選手からも貪欲に学ぼうという姿勢には一流アスリートの片鱗が垣間見える。
覚醒の時は、いつ迎えてもおかしくない――。
急成長を続けているルーキー畑岡から、目を離してはいけない。