プロ野球亭日乗BACK NUMBER
WBCの陣容がほぼ決定、あとは采配。
選手のプライドより勝利を優先せよ。
posted2017/01/25 17:30
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Kyodo News
3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の追加招集メンバー8人が、1月24日に発表された。
昨年12月に決まった大谷翔平(日本ハム)ら19選手に加えて今回、招集されたのは投手の石川歩(ロッテ)、千賀滉大(ソフトバンク)、藤浪晋太郎(阪神)、松井裕樹(楽天)、平野佳寿(オリックス)、岡田俊哉(中日)に捕手の小林誠司(巨人)と外野手の平田良介(中日)という顔ぶれだ。内野で招集予定だった中島卓也(日本ハム)が辞退したため、残る1人は今宮健太(ソフトバンク)を中心に再調整して後日発表されることになった。
「過去に戦ってきたメンバーや強化試合も含め、どの布陣がベストなのかずっと考えた。投手が一番、悩んだ」
追加選手の発表会見に臨んだ侍ジャパンの小久保裕紀監督は、チームの特色をこう説明している。
「やっぱり投手陣。ロング(リリーフ)もいければ抑えもいける。13人のメンバー編成は思った編成ができました。あとはケガ人が出ないことを祈るだけ。投手を中心にした守りが一番だと思う」
メジャー組は青木だけだが、ほぼベストの顔ぶれに。
メジャー組の参加は外野手の青木宣親(アストロズ)だけで投手の参加はなかったが、それでも国内組では現時点で考えられるほぼベストメンバーが揃うことになった。
世界一奪回への基本的な態勢は整った。
そうして改めて最後のカギを握るのは、このメンバーをいかに動かし、チームを勝利に導いていくか――まさに小久保監督の采配ということになる。