プロ野球亭日乗BACK NUMBER
WBCの陣容がほぼ決定、あとは采配。
選手のプライドより勝利を優先せよ。
text by

鷲田康Yasushi Washida
photograph byKyodo News
posted2017/01/25 17:30

侍ジャパンが監督初挑戦の小久保監督も今年で4年目。WBCにおける「成功」は、世界一奪還以外にありえない。
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「世界一」以外に目標は存在しない。
WBCで選手にとって唯一無二の果実は勝つことである。そのためにどんなにプライドを傷つけられても、勝利の瞬間に、世界一に輝いた瞬間に、全ては氷解する。逆に言えばどんなに気を使って気分良くプレーさせても、負ければ選手にも何も残らないということだ。
選手は集まった。
あとは小久保監督がこれから2カ月間、どれだけ嫌われることを厭わず、勝つために勝負に徹して過ごせるか、だ。
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目標を聞かれて指揮官はただ一言、こう語った。
「世界一です」――。
その思いは選手も、日本の球界関係者も、そしてファンも同じである。

