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オカダ・カズチカがマスクマンに!
つかの間のルチャと、鈴木みのる戦。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2017/01/26 17:00
マスクをかぶっても、オカダ・カズチカの代名詞である打点の高いドロップキックの鮮やかさには何ら変わりはなかった。
初めてのマスクマンで旺盛なサービス精神を発揮。
最終戦となった1月22日、後楽園ホールでの6人タッグマッチでオカダはマスクマンに変身した。
リングアナのコールは「オカダ・カズチカ」のままであったが、3D格闘アクションゲーム「鉄拳7」のキャラクターである「キング」に扮した。腰にはしっかりとIWGPのベルトを巻いていた。
オカダはせっかくだからとキングのワザも繰り出した。もちろん、オカダ本人のドロップキックやレインメーカーも繰り出して、「エジプト王ファラオ」に扮した田口隆祐を仕留めた。
マスクマンは「初めて」だとオカダは言う。
オカダは「あまりルチャ色に染まらないことを意識した」ようだが、サービス精神が旺盛なせいか、人気オカマレスラー、マキシモ・セクシーのキス攻撃まで受けて悶絶してしまった。
2・5札幌大会で鈴木みのるとのIWGP王座戦が待つ。
そんなオカダだったが、つかの間の遊び心を現実に切り替えるときが来た。
次期シリーズは1月27日からほとんどブレイクなしで始まり、2月5日の札幌大会ではレアなケースだが、いきなり、鈴木みのるとの一騎打ちとなった。それもIWGPヘビー級王座をかけての戦いになった。
札幌のファンはこのカードに敏感に反応して、チケットは売れているという。
オカダと鈴木のシングル対決は過去3回。
2013年2月の広島大会の初対決では、鈴木が関節技を駆使した粘っこいレスリングでオカダを圧倒して、ゴッチ式のパイルドライバーで勝っている。
再戦となった2013年5月、福岡国際センターではオカダのIWGP王座に、鈴木が挑戦したが、オカダがレインメーカーでこれを退けている。
3戦目は2014年8月、横浜文化体育館でのG1クライマックス。オカダは再びレインメーカーで鈴木を倒した。