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東京五輪で越川優&ゴッツ組実現!?
彼らがビーチバレーに転向する理由。
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byAFLO SPORT
posted2017/01/16 17:00
北京五輪の主力にして、プレミアリーグにおけるJT優勝の立役者としての活躍が記憶に新しい越川。東京五輪を見据えた、32歳からの新たな戦いが始まる。
懸念される問題は、32歳という年齢だが……。
V・プレミアリーグで個人賞を獲得したこともあるサーブ力はもちろん、レシーブ力、パスの正確さ、ハイセットを打ち切る基本的な能力に加え、相手との駆け引きなどの繊細なテクニックを兼ね備えている越川は、ビーチバレーという競技の特性を考えると極めて有望な人材である。
懸念されるのは32歳という年齢と、ビーチの環境に適応するためのフィジカルをどこまで鍛えることができるか……だろう。
前出の朝日がインドアから転向したのが27歳のとき。越川のように30歳を超えて転向し、オリンピックを目指した前例がないからだ。
ただし、「40歳以上でメダルを獲得する選手は大勢いる」(吉田編集長)ように、ビーチバレーの選手寿命が長いことを考えれば、いずれ、国際舞台で結果を出せる選手に成長する可能性は極めて高い。
ビーチでゴッツとペアを組む可能性は?
同い年でともに北京オリンピックに出場した石島雄介(堺ブレイザーズ)が、一足先にビーチバレーへの転向を発表している。
ペアを組む相手について「今はリーグ戦のことで頭がいっぱいでまだ全く考えていません」と越川は語る。
「でも、ゴッツ(石島選手)はないですよ。2人とも素人同士ですからね、ハハ。
ただ、僕はお互いが成長して、ペアを組みたいと思える実力になったら、一緒にプレーしたい相手です。頭がよく、誰よりも勝ちたいという気持ちが強い選手。彼のプレースタイルや性格は理解していますし、向こうも僕のことを理解してくれていると思いますから」