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山口俊&森福獲り、大田放出……。
由伸巨人のストーブリーグを観察!

posted2016/11/16 11:15

 
山口俊&森福獲り、大田放出……。由伸巨人のストーブリーグを観察!<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

期待されていた大田を手放した一方で、FAとトレードで実績あるピッチャーを次々と獲得しようとしている由伸巨人。やはり野球は投手力、ということか。

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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Naoya Sanuki

 日本シリーズが終わると、球界は「ストーブリーグ」に突入する。スポーツ新聞などを読みながら、来年の戦力補強や構想に勝手に思いをはせるのはプロ野球ファンの醍醐味である。

 まず気になったのはFA(フリーエージェント)だ。私はFA申請がはじまった先月31日に、TBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」で今年の動向をレポした。匿名を条件に野球界の現場に詳しいマスコミの方に話を聞いた。

「ドラフトの投手補強を見れば、西武は岸孝之に出ていかれる覚悟をしてますね」

「日ハムは陽岱鋼を引き止めないだろう。むしろ若手を育てるいいチャンスだと思っているのでは?」

「移籍濃厚と思われた中日の平田良介の残留に焦っているのはヤクルトですよ。バレンティンと契約しないで平田を後釜にしたかったらしい。平田もナゴヤドームから神宮になればホームランが増えそうだしね、だから残留と聞いて意外だった。中日が頑張ったんでしょうねぇ、条件を含めて」

ねっとりとした情がある日本に、FAは合わないよね。

 この方と話すのは初めてだったけど、まぁ聞いていて飽きない。ずっと話をしていたかった。この季節、こういう情報や噂話は野球ファンの大好物である。

 事情通の方は最後にこんなことを言った。

「日本にはFA制度はなかなか合わないよねぇ」

 ビジネスライクなアメリカにくらべ、日本だとねっとりとした情が作用する、とは以前から言われることだ。これを具体的に解説してくださった。

「メジャーの30球団に対して日本は12球団でしょ。だから単純に人間関係が濃いんですよ日本は。どの球団にも学校のOBがいるので、“裏切る”“裏切らない”が後味が悪いんですよ」

【次ページ】 森福の「Cランク」には松坂を獲り逃がした伏線が!?

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