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「人のことは気にせず」新人で2ケタHR。
オリ吉田正尚、2年目も図太く生きる。 

text by

米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

PROFILE

photograph byKiichi Matsumoto

posted2016/10/31 07:00

「人のことは気にせず」新人で2ケタHR。オリ吉田正尚、2年目も図太く生きる。<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

出場試合数は63にとどまったが、OPSも.854と高い指標を示した吉田。来季はシーズン通じた中軸になることを求められる。

守備走塁は「自分のためやと思って」謙虚に取り組む。

 振る力と対応力、そして相手を引き込む雰囲気。怪我さえなければ、打つことに関してはチームの主軸を担っていく存在であることは疑いようがない。

 そんな吉田がこの秋、テーマにしているのが“守備”と“走塁”である。

「僕は8回、9回に代えられてる選手なんでね。常に出るためにはそこが必要だと思っています。それに、バッティングは言われなくてもやるんで。守備走塁は今、佐竹コーチにいろいろ細かいところを言ってもらっています。自分のためやと思って、謙虚に取り組んでます」

 佐竹学一軍外野守備走塁コーチは、まずボールの握り方から指導したと言う。

「彼の投げるボールは回転が汚くて、取りづらいので、握り方から言って、きれいな回転のボールを投げさせるところから始めています。まずキャッチボールをしっかりすること。それに打球に対する寄り付きが遅いので、速く打球まで行くこと。そういう基本的なことがまだ一軍レベルのスタートラインまできていない。『アマチュアの時はそういうことに興味がなかった』と本人ハッキリ言いましたからね(苦笑)。一からです。

 打つことに関してはそれなりのものを見せてくれましたが、これから10年、15年レギュラーを張っていくにあたっては、守備、走塁も身につけてもらわないと。盗塁も、足が遅くてもやらないわけにはいかない。レギュラーを張る以上は年間10~15個ぐらいはしてもらいたい。彼自身も必要なことだと自覚しているし、興味が湧いてきたようです」

 今年のように試合終盤、守備固めや代走を送られて、最後の一打席をみすみす他の選手に渡してしまうことがなくなれば、来年以降、吉田が胸のすくスイングで、勝負を決めるシーンがきっと増えるに違いない。

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