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セリエA初得点の地での屈辱と酷評。
本田圭佑は最後通牒を告げられたのか。 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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posted2016/10/28 11:30

セリエA初得点の地での屈辱と酷評。本田圭佑は最後通牒を告げられたのか。<Number Web> photograph by AFLO

この日は白のセカンドユニフォームで戦ったミラン。“ロッソネロ”に身を包んでピッチに立つ本田の姿は、今後見られるのだろうか。

本田はサッカー界の右も左もわからない若造ではない。

「そりゃあ負けはいつでも嫌なものだが、選手たちがユーベとの一戦で負った精神面の消耗は激しかった。ユーベに勝っていなくても、今夜の結果は同じだっただろう」

 試合後のモンテッラはサバサバした表情で、首位獲りに失敗して怒るどころか、むしろ連戦を耐え凌いだ選手たちを労う口調にあふれていた。

「最初の失点の場面で呆けていた本田が戦犯ではないのか?」と、SKYイタリアのマイクが水を向けた。

 モンテッラは「(試合が終わったばかりで)個人のミスは明日以降にビデオ検証する。チーム全体としては悪くなかったと思う」と、退場したDFパレッタも含めて個人への感想を避けた。指揮官の腹の底は、次戦以降の起用法で明らかになるだろう。

 敗戦をふり返ったいぶし銀のMFボナベントゥーラは「うちは若いチームなんだからこういう日もある。この敗戦からは学ぶべきことが多くあるはずだ」と語ったが、本田はサッカー界の右も左もわからない若造ではない。ジェノア戦での62分間が何を意味するか、誰より理解しているのは本田自身のはずだ。

 最後通牒だったとは思いたくない。しかし、ミランの背番号10には、イタリアの冷たい晩秋の雨が降リ注いでいる。

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