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恩師の言葉を後世に――。ペップとクライフの特別な絆。~「私はフットボールについて何も知らなかった」~
text by

豊福晋Shin Toyofuku
photograph byAFLO
posted2016/10/27 08:00

10月6日、ロンドンの書店での出版イベントにクライフの息子ジョルディと共に参加した。
クライフに出会うまで、私はフットボールについて何も知らなかった。
鮮やかな蜜柑色の本の表紙に刻まれた、ジョゼップ・グアルディオラの言葉だ。
10月、欧州各国で故ヨハン・クライフの自伝が出版された。今春この世を去ったクライフは、数年前からオランダの高級紙「デ・テレグラーフ」の記者ヤープ・デ・フロートとともにこの自伝の執筆にとりかかっており、まとめ終えたのは死の1カ月前だったという。クライフが永住の地としたバルセロナで、同書は早くもベストセラーのひとつになっている。
クライフの死は今年のサッカー界の大きなニュースとなったが、中でも影響を受けたのは愛弟子でもあるグアルディオラだった。彼は死後バルセロナに飛び、クライフ邸に招かれ最後の別れをしたほど、一家に近い存在だった。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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