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飯伏幸太、WWEと新日に同時参戦中!?
2010年代型フリーレスラーの形とは。
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph by2016 WWE, Inc. All Rights Reserved.
posted2016/10/23 11:00
「飯伏プロレス研究所」所属を名乗る飯伏は、団体の枠を軽々と飛び越えて日米のファンを魅了している。
専属独占契約が前提のWWEで、異例の待遇に。
今年8月の契約交渉の際、WWEはフル契約に難色を示す飯伏に対し、かなり譲歩した、自由度の高い契約内容も提示したとされる。これは、これまで専属独占契約が前提で、リングネームやキャラクターに至るまで全て自社管理としていたWWEからすれば極めて異例なこと。
また、タイガーマスクWも、10.10両国では「第0試合」に登場。これはおそらく、通常の新日本のマッチメイク外の試合ということだろう。試合後のコメントもなしということから考えると、東京ドーム大会等で組まれる第0試合とは、少し意味合いが違うものと考えられる。こうした試合が、現在の新日本で組まれることも、また異例なのだ。
これができるのも、いかに飯伏のバリューと将来性が高く評価されているのかの証明と言えるだろう。
飯伏は11月まで『ダスティ杯』のスケジュールが入っており、その後は12月4日に古巣DDTの大阪大会に出場が決定。また、「タイガーマスクW」の新日本プロレス、1.4東京ドーム大会出場も発表されている。
そういった中で飯伏は、Twitterで「バレットクラブ楽しそうだな!」「これは年末から来年凄いことおきる。プロレスビッグカムバック!! 楽しみに!」といった、意味深なつぶやきを投稿。
はたして、これは何を意味するのか。
常日頃から愉快犯的な傾向もある飯伏だけに、単なるお騒がせツイートの可能性もあるが……。
いずれにしても、飯伏幸太がこれまでにないフリーの道を歩もとしていることは間違いないだろう。
すべての道がローマに通じるなら、ドン・キホーテよ、デタラメにいけ!