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飯伏幸太、WWEと新日に同時参戦中!?
2010年代型フリーレスラーの形とは。
posted2016/10/23 11:00
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph by
2016 WWE, Inc. All Rights Reserved.
10月5日(アメリカ現地時間)、WWEのNXTで『第2回ダスティ・ローデス・タッグチーム・クラシック(通称・ダスティ杯)』が開幕した。
この大会は、タッグの名手として鳴らした往年の名レスラー、故ダスティ・ローデスの功績を称え、その遺志を継承するとして、昨年第1回大会を開催。今年は倍増となる16チーム参加と規模を拡大し、第2回大会が開催されることとなり、ここに日本の“ゴールデン・スター”飯伏幸太のエントリーが決定。日本のファンにとっても、見逃せない大会となった。
当初、飯伏はケガによる長期欠場から復帰した、元プロレスリング・ノアのエース、KENTAことヒデオ・イタミとのコンビで出場が発表されたが、イタミが10月1日のNXTハウスショーでの試合で首を負傷し、ダスティ杯出場が不可能となったため、代わりにTJパーキンスとコンビを結成することに。
飯伏とパーキンスは今夏開催された、『WWEクルーザー級クラシック』の準決勝で激突。大会屈指の名勝負の末、パーキンスが辛勝し、そのまま優勝している。飯伏にとっては因縁の相手だが、現クルーザー級王者と、大会MVP的な活躍をした飯伏のコンビは、まさに台風の目。優勝候補の一角と目されている。飯伏が再び、世界に向けて自分の実力を示す絶好の機会と言えるだろう。
新日復帰が噂された飯伏のWWE再登場は意外だった。
しかし、この飯伏のWWE再登場は、多くのファン・関係者にとって意外なものとして受け止められた。
飯伏は『クルーザー級クラシック』に大会限定の短期契約で出場決定後、今年8月に再渡米しWWEと今後の契約についての交渉を行ったが、契約内容をめぐってWWEとの交渉が決裂。飯伏自身は日本マットへの本格復帰を示唆していたからだ。
それが9月30日になって、急転直下の『ダスティ杯』出場が正式発表され、噂された新日本プロレスへの復帰は白紙となったように思われた。