新人王＋MVPの同時受賞なら史上3人目の快挙。

　トレヴァー・ストーリー（ロッキーズ）とアレドミス・ディアス（カーディナルス）が故障で戦線を離脱したいま、新人王レースはシーガーの独走状態になった。安定した投球をつづけるチームメイトの前田健太も、その辺は割り切っているにちがいない。

　いや、もしかしてもしかすると、シーガーはMVPレースでもブライアントを逆転するかもしれない。本塁打で12本、打点で27、得点で20の差は簡単に縮まらないだろうが、22歳のシーガーには怖いもの知らずの強みがある。

　ラスト1カ月で好調ドジャースをぐんぐん牽引するようなことがあれば、1975年のフレッド・リン、2001年のイチローに次いで、史上3人目のMVP＋新人王のダブル受賞という快挙を達成する可能性もないとはいえない。刮目して見守ろうではないか。