ロードクエストは遥か後方から直線勝負。

　昨年の新潟2歳ステークスで、上がり3ハロン32秒8という、とつてもない瞬発力を見せて2着を4馬身切って捨てたロードクエスト（牡、父マツリダゴッホ、美浦・小島茂之厩舎）も、かなりの力の持ち主だ。

　そこから4カ月ぶりとなったホープフルステークスでは強豪ハートレーの2着、年明け初戦のスプリングステークスでは3着とまずまずの結果を残した。しかし、5番人気に支持された皐月賞では、内のポジションをとりに行ったら掛かってしまい、末脚が不発となり8着に敗れた。小島調教師によると、以前は距離がもつと思われたが、馬がしっかりしてくるにつれて、マイルから1800mぐらいがいいと思えるようになってきたとのこと。

　道中、手綱を操作して動くとよくないことが、皐月賞でわかった。メジャーエンブレム同様、本番で欠点が浮き彫りになったという点では痛恨だったが、同時に、「自分の競馬に徹すれば最大限の力を出せる」という武器の確認ができた、とも言える。

　おそらく、メジャーエンブレムから15馬身以上離れた後方に待機し、直線勝負に賭けると思われる。

　東京の525.9mの直線が、メジャーとロードのどちらに味方するか。迫力ある攻防が見られそうだ。

3番人気はコース実績もあるイモータルか。

　メジャーとロードが「2強」として人気を二分すると思われるが、3番人気になるのは、前走の共同通信杯で皐月賞馬ディーマジェスティの2着になったイモータル（牡、父マンハッタンカフェ、栗東・須貝尚介厩舎）だろう。昨秋、このコースで行われたサウジアラビアロイヤルカップで鼻差の2着になっているように、コース実績もある。

　そのサウジアラビアロイヤルカップを勝ち、デビュー戦でロードクエストの2着となったブレイブスマッシュ（牡、父トーセンファントム、美浦・小笠倫弘厩舎）も、思い切った競馬をする横山典弘が鞍上ということもあり、一発の魅力を秘めている。横山が勝てば、このレース初の連覇となる。

　昨秋閉鎖した名門・トウショウ牧場で生まれたトウショウドラフタ（牡、父アンライバルド、美浦・萱野浩二厩舎）も、乱ペースになったら浮上してきそうな一頭だ。

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