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<インタビュー動画公開!>
Number901号掲載記事より、
岡崎慎司独占インタビューの舞台裏。
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byTomoki Momozono
posted2016/05/03 10:30
4月26日の時点で首位レスターと2位トッテナムとの勝ち点差は7。早ければ次節にも優勝が決まる。
ほんとこの時、ツイてた。
3人集まって、緊急会議。
「さ、撮影どうしましょうか」
「この雨じゃ、外に連れ出すの無理でしょ、さすがに」
「でも、屋内だけだと、バリエーションなさすぎますよね」
「うーん」
「どうにか外、引っ張り出せないですかね」
「それにしても、ここの人たちって、ほんとうに傘ささないね」
「あの人、肩とかびしょ濡れですけど」
「でもここの人って、雨だと基本、出歩かないからね」
「あっ」
「どうしたの?」
「あのお……」
「……いいかもそれ!」
取材開始2時間前、3人は急いで中心街のショッピングモールへと向かった。
ほんとこの時、ツイてたわ。刷り上った見本誌のページを繰って、つくづく思う。
「20代最後」そして「30代最初」のインタビューに。
ショッピングモールの紳士服コーナーに行くと、いい感じの傘がセールで半額近くになっていたし、いざ屋外撮影のタイミングで雨は急に弱まるし、雨のおかげであの公園にはほとんど人がいなくなっていた。フットサルコートも無人。したがって、前日の断念から一転、撮影決行。ロケハンで想定していた以上の写真を撮ることができた。まさに雨降って地固まる、恵みの雨、だった。
スカッとしない天気の中、「これ(ボール)見てください!」「こっちに着替えてください!」「ガッツリ笑顔お願いします!」と遠慮のないこちらのオーダーに、終始おだやかに、そしてにこやかに応じてくれた岡崎選手には、心からの感謝を。これもラッキーだったが、「20代最後」そして「30代最初」のインタビューとなったのはとても光栄だった。
しかし、むかしの人は「運はまわりもの」とよく言ったもので。
帰りの成田空港のバスターミナルで、クレジットカードを入れていたケースがないことに気付き、雨に打たれたばりに冷や汗ダクダクになったのは、ここだけの話。
では快進撃の理由を、岡崎はどう考えているのだろうか?
点を量産するバーディやマフレズに、岡崎はどんな思いを抱いているのか?
ドイツ時代とは何が変わったのか?
30歳を迎えてなお進化し続ける岡崎慎司の声は、Number901号「岡崎慎司とレスターの衝撃。」に収録の独占インタビュー記事「まさに今、人生の岐路に立っている」でぜひご確認を!