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「J2のサッカー」は確かに存在する。
セレッソをも変えた鉄の掟とは?
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2016/04/26 10:30
J2において、一人で点が取れるストライカーはJ1以上にある意味で価値が高い。柿谷曜一朗はセレッソを再びJ1に押し上げられるか。
昨年昇格した大宮、磐田、福岡も守備はブレていない。
そして守りが安定することは、J2だけではなく来季以降J1の舞台にあがって戦う際にも悪いことではない。今季も、大宮が第8節終了時点で勝ち点14の6位、ジュビロ磐田も同12の9位と健闘している。17位と苦しんではいるが、福岡も失点数は「9」と戦いぶりがブレていない。
過去にも'14年に、J1復帰したG大阪が1年目にしてリーグ優勝を果たしたが、失点数は2位タイの「31」と、降格した'12年の「65」から半分以下になっている。
G大阪の優勝は宇佐美とパトリックという個の力があったからこそだが、“割り切る力”をつけるにはJ2はもってこい、とも言えるのではないか。
最後に、10試合を終えた時点でのジンクスも紹介する。
'99年にJ2が設立されて以降、東日本大震災の影響で変則日程となった'11年以外、10試合終了時点で首位に立ったチームはすべてJ1昇格を果たしている。果たして驚きの躍進を見せる町田がトップを守るのか、“ジーニアス”柿谷らを擁するC大阪が首位を奪い返すのか――。ゴールデンウィークの連戦は、J1とともに目が離せない。