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五輪選考会を4度体験した者として。
伊藤華英が語る北島康介と萩野公介。
text by
伊藤華英Hanae Ito
photograph byAFLO
posted2016/04/03 11:00
2月のコナミオープンで上々の仕上がりを見せた萩野公介。まずは日本選手権で確実に五輪出場権を獲得したい。
五輪の選考会を4度経験した人間として。
私自身は2000年から2012年まで日本選手権に出場していたので、五輪の選考会を4度経験している。なかでも印象的なのは、2008年。アテネ五輪の代表を逃していたこともあり、プレッシャーが重くのしかかった。
「今回の選考会は絶対失敗出来ない」
身体の細胞全てが、そのことを認知していた。「絶対逃げない。戦う。覚悟する」何度心で唱えただろう。そしてなんとか、無事初めての五輪切符を手にすることが出来た。辛かったし、苦しかったが、本当に頑張って良かったと思う。
そして今度は、今の選手たちにエールを送りたい。
このチャンス、悔いのないように戦って欲しいと。