#sotaronbaBACK NUMBER
リラードはカリーのライバルになるか?
NBAで勃発した「ブラザーズ戦争」。
posted2016/03/07 18:00
text by
長澤壮太郎Sotaro Nagasawa
photograph by
AP/AFLO
オールスターも終わり、いよいよ後半戦に突入。ここから約30試合の出来がチームの順位を大きく左右します。世間の予想を上回る活躍のウォリアーズ。その中心選手である、“スプラッシュ・ブラザーズ”ことステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの話題は、連日世界中で報道されています。
NBAの記録と定説を破り続けているカリーは今や、NBAファンでなくても知らない人はいないほどのスーパースターに上り詰めたと言えるでしょう。これほどまでに人気がある選手はマイケル・ジョーダンやコービー・ブライアント以来です。
そんなカリーですが、実は、たった3年前までは、スーパースターとは程遠い存在でした。十分な成績を残していたにもかかわらず、2013年のオールスターメンバーから落選。今では想像もつきませんが、ファン投票はおろか監督推薦すら獲得できなかったのです。
当時から天才シューターの片鱗を見せていただけに、目の肥えたメディアは「オールスター最大の悲運」と報じました。しかしカリーの快進撃は、それをきっかけに始まりました。
悔しさをバネにチームのエースに成長し、優勝の立役者となってからも進化は止まらず、2シーズンが経ったときには、球界の顔となっていました。
「スプラッシュ」より「レイン」に注目!
そして冒頭でも述べたように、現在とどまるところを知らないステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの最強コンビ“スプラッシュ・ブラザーズ”ですが、今、彼らの立場を脅かす存在の新星コンビがいます。
通称“レイン・ブラザーズ”(二代目)
ポートランド・トレイルブレイザーズのダミアン・リラードとCJマッカラムのコンビです。
なぜNBAは強力なガードコンビには“○○ブラザーズ”とつけたがるのでしょうか? 彼らはコンビといってもまだ即席で、今シーズン組んだばかり。というのも、そもそもリラードは昨年までウェズ・マシューズとのガードコンビで、“レイン・ブラザーズ”(一代目)を結成していたのです。