野球クロスロードBACK NUMBER
山田哲人“3年計画”最終年の野心。
広島・菊池越えでゴールデングラブを。
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byNanae Suzuki
posted2016/02/03 10:30
2015年は守備率、エラーの少なさでは広島の菊池を上回っているが、菊池には圧倒的な守備範囲があるため、GG賞獲得には今以上の精度が求められる。
「まだ若いんで。やればやるほど上達すると思う」
'14年は最多安打など大ブレークを果たし、'15年はトリプルスリーに本塁打王、盗塁王と、「個人的には大満足です」と自他ともに認められるほど圧巻の成績を残した。
そして'16年は、杉村と約束した「3年」の最終年でもある。集大成とも言える今季、山田は新たにゴールデングラブ賞の獲得も自身に課した。打撃と走塁に加え、守備もハードな特訓が待っていることだろう。
だが山田には、その覚悟はできている。
「まだ若いんで。やればやるほど上達すると思っているんですよね。質も大事かもしれないですけど、ある程度は量もしっかりやっていかないと、そこも求められないかなって」
キャンプ序盤から山田は精力的に練習に励むだろう。自分を追い込めば追い込むほど、それが血となり肉となることを、彼自身が一番理解している。