フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
前米国王者ブラウンが代表漏れ!?
世界選手権に影響する羽生の存在。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2016/01/31 08:00
全米選手権で優勝したアダム・リッポンのジャンプ。世界ジュニア2連覇など輝かしい戦績を持つ。
結局、怪我で欠場となったチェン。
だが皮肉なことに、チェンは負傷のため急遽手術を受けたことが1月28日発表された。全米選手権の最終日のエキシビションの最中に、以前から痛めていた左臀部の負傷を悪化させたのだという。
氷の上に戻るまで8週間から10週間かかる見通しで、結局ジュニア世界選手権は第1補欠の日系米国人、樋渡知樹(ひわたし ともき)が、世界選手権にはグラント・ホッチンステインが派遣されることになった。
羽生が全体のレベルを引き上げて、過酷なまでの難易度が要求されるようになった現在の男子シングル。このスポーツが進化していくには、これほどまでに大きなリスクが伴うのか――ということを実感させられる一幕だった。