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2015年のキーワードは「急成長」か。
有馬記念で振り返る競馬界の1年。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2015/12/28 12:00

2015年のキーワードは「急成長」か。有馬記念で振り返る競馬界の1年。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

今年、条件馬から一気にGI制覇まで駆け抜けたゴールドアクター。来春の最大の目標は天皇賞だ。

今回の有馬は過去10年で最高の入場者数。

 今年の有馬記念が、その年の世相を反映するレースとして、もうひとつ示したことがあるとすれば、2着ではあったが、ミルコ・デムーロが馬券に絡んだことか。今年から日本の騎手になったデムーロとクリストフ・ルメールをはじめ、短期免許で来日している外国人騎手たちの活躍が、非常に目立った一年でもあった。

 有馬のひとつ前に行われた2歳重賞のホープフルステークスでは、1着ヒュー・ボウマン、2着デムーロ、3着ルメールと、外国人騎手が上位を独占した。

 この流れは来年もつづくのだろうか。

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 JRAは、有馬記念が行われた12月27日をもって、2015年の全日程を終了した。入場人員は631万7073人で前年比102.8%、売上げは2兆5833億9186万9800円で前年比103.6%とアップした。これで4年連続売上げアップとなり、2兆5000億円台を記録したのは2009年以来6年ぶりとなった。

 有馬記念の売上げは416億1774万9800円で、前年比107.2%と大きく伸びた。400億円の大台を突破したのも6年ぶり。当日の入場人員は12万7281人。オグリキャップが「奇跡のラストラン」を演じた1990年の17万7779人には遠く及ばなかったが、過去10年では最多だった。

 中央競馬の入場人員と売上げは回復基調にあることを示す、節目のグランプリでもあった。

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