沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
2015年のキーワードは「急成長」か。
有馬記念で振り返る競馬界の1年。
text by
![島田明宏](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/d/c/-/img_dc43f384ba4fc9b5cf3d05b268d3384f15734.jpg)
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2015/12/28 12:00
![2015年のキーワードは「急成長」か。有馬記念で振り返る競馬界の1年。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/f/f/350/img_ff132cad70d3b7ccf6aa7057436ecad7172938.jpg)
今年、条件馬から一気にGI制覇まで駆け抜けたゴールドアクター。来春の最大の目標は天皇賞だ。
今回の有馬は過去10年で最高の入場者数。
今年の有馬記念が、その年の世相を反映するレースとして、もうひとつ示したことがあるとすれば、2着ではあったが、ミルコ・デムーロが馬券に絡んだことか。今年から日本の騎手になったデムーロとクリストフ・ルメールをはじめ、短期免許で来日している外国人騎手たちの活躍が、非常に目立った一年でもあった。
有馬のひとつ前に行われた2歳重賞のホープフルステークスでは、1着ヒュー・ボウマン、2着デムーロ、3着ルメールと、外国人騎手が上位を独占した。
この流れは来年もつづくのだろうか。
JRAは、有馬記念が行われた12月27日をもって、2015年の全日程を終了した。入場人員は631万7073人で前年比102.8%、売上げは2兆5833億9186万9800円で前年比103.6%とアップした。これで4年連続売上げアップとなり、2兆5000億円台を記録したのは2009年以来6年ぶりとなった。
有馬記念の売上げは416億1774万9800円で、前年比107.2%と大きく伸びた。400億円の大台を突破したのも6年ぶり。当日の入場人員は12万7281人。オグリキャップが「奇跡のラストラン」を演じた1990年の17万7779人には遠く及ばなかったが、過去10年では最多だった。
中央競馬の入場人員と売上げは回復基調にあることを示す、節目のグランプリでもあった。
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)