フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
羽生結弦の大記録が全選手を高次元へ。
今季のGPファイナルは見どころが多い!
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byAsami Enomoto
posted2015/12/09 11:00
GPファイナル3連覇という、前人未踏の偉業に挑むことになった羽生。
米国が3組も進出果たしたアイスダンス。
アイスダンスは、GPシリーズ始まって以来初めて、チョック&ベイツ、シブタニ&シブタニ、そして初出場のハベル&ドノヒューと、アメリカのチームが3組進出した。そんな中で、優勝候補は唯一GP2試合を連覇した、カナダのウィーバー&ポジェである。昨年もこの大会で優勝した彼らが、ここでタイトルを守ることができるかどうかに注目。また4度目の出場となるイタリアのカペリニ&ラノテには、初のメダル獲得を期待したい。ロシアのボブロワ&ソロビエフは昨年の怪我を経て、2年ぶり、5度目の挑戦となる。
今季も注目のジュニアの見どころは?
一方ジュニア男子は、昨年宇野昌磨に続いて2位だった山本草太が日本から唯一進出した。米国のネイサン・チェン、ロシアのドミトリー・アリエフら強敵とメダルを争うことになる。
女子は昨年に続いてロシアと日本からそれぞれ3人が進出。だが日本は、昨年と全員顔ぶれが入れ替わり、今年は白岩優奈、本田真凜、三原舞依が初のジュニアGPファイナルに挑む。
去年のジュニアGPファイナルチャンピオンは、宇野昌磨とエフゲニア・メドベデワ、そしてペアのセガン&ビロドーが、今季のシニアGPデビューで早くもファイナルに進出を果たした。世代の入れ替わりが早くなっている昨今、今回のジュニアたちからも目が離せない大会になりそうだ。