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日本人が海外で活躍するための条件は?
横峯さくら、米ツアー1年目を考える。
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2015/11/26 10:50
今季は米ツアー26試合に出場した横峯。そのうち予選落ち6回、トップ10以内が2度あり、賞金総額は38万2891ドル(約4700万円)となった。
ネットでの資金調達、米韓両ツアーへの挑戦……。
全く別の方法で遠征費をサポートしてもらった選手もいる。今年、アメリカの下部ツアーに参戦した18歳の森田遥は“クラウドファンディング”(インターネットを介して不特定多数の人から資金を集めるサービス)を利用した。1年間の下部ツアーの転戦に必要な遠征費2000万円のうち500万円をクラウドファンディングで募集し、目標額を上回る約770万円が集まった。
森田と同じく18歳の永井花奈は韓国とアメリカ、両ツアーの予選会を受けた。米ツアーの2次予選会を無事突破し、12月には予選会のファイナルをひかえる。永井や森田のように、若手が自分でどんどん選択肢を広げて海外挑戦するのは面白い。
横峯の米ツアーは、まだ1年目が終わったばかりである。
「連続予選通過記録101試合」という日本記録を樹立したように、抜群の安定感が横峯の武器だ。事実、米ツアーの初めてのコースで初日に崩れそうになっても、2日目に修正し予選通過することが多く、“試合中の修正能力”が抜群に高い。
オフに何を修正し、来季にどう順応していくのか。
米ツアー2年目の活躍に期待したい。