大畑大介の名言 

「ワンフォーオール、オールフォーワン」はラグビーの理念を表す言葉ではあるが、ともすれば突出した個の力を認めないというネガティブな発想にもつながりかねない。大畑はこの横並びの意識に異を唱えて、「個人の力が2にも3にも上がってくれば、自ずとチーム力も上がると思う」と日本を飛び出したひとりだ。1+1=2の延長線上にあるような、15人の選手で15の力ではダメで、その数倍の力を出せる組織を目指したいと語った。「和を乱すようなヤツは使えないというのは同じレベルの人間を判断する発想であって、一つ上の段階に上がってしまえば、和を乱そうが何をしようが、そいつに合わせるということになるんでね。そういう存在にならなきゃいけないと思ってるんです」。

Number568号(2003/01/23)