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2915日後に立ったTVの“向こう側”。
やり投げ・新井涼平が世界陸上で9位。 

text by

宝田将志

宝田将志Shoji Takarada

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posted2015/08/27 11:30

2915日後に立ったTVの“向こう側”。やり投げ・新井涼平が世界陸上で9位。<Number Web> photograph by AFLO

昨年はアジア大会で銀メダルを獲得し、日本歴代2位の記録も出した新井涼平。世界陸上でリオ五輪の内定を取ることは叶わなかったが、彼が日本のエースであることは間違いない。

心を動かされたビッグスローから2915日。

 迎えた世界陸上、予選は全体2位となる84m66のシーズンベストで通過した。

 心を揺り動かされたあのビッグスローから2915日、ついに新井はあのテレビ画面の向こう側、決勝の舞台に立った。12人の決勝進出者の中には、32歳になったピトカマキもいた。

 新井は言う。

「初めての世界選手権ですか? 楽しみながらやっていました。もっと緊張するかと思っていたけど」

 きっと少なくない少年たちが新井の躍動を、たぎる表情を見たことだろう。

 何年か先、その中から再び次代を担う逸材が出て来るのなら、悪くないストーリーだ。

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