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岡田彰布が語る、阪神の投手戦略。
総力戦となるリーグ後半に必要なこと。
text by
岡田彰布Akinobu Okada
photograph bySports Graphic Number
posted2015/08/25 10:00
「野球の神髄~岡田彰布の直言~」、配信は隔週金曜日の予定です。
メルマガ「野球の神髄~岡田彰布の直言~」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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今週の目次
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【1】 いまだ定まらぬ阪神の第5、第6の先発投手を考える。
~総力戦となる終盤の戦いは若い力が欠かせない~
【2】 もの言うトップに現場はどう対抗すべきか。
~東北楽天に見る、オーナーと現場の関係性~
【3】 読者の質問に「そら、答えるよ」。
~岡田彰布のズバリ回答~
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【1】 いまだ定まらぬ阪神の第5、第6の先発投手を考える。
~総力戦となる終盤の戦いは若い力が欠かせない~
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──6連戦がつづく8月、9月の戦いは5番手、6番手の先発ピッチャーの存在が重要になってくると思います。序盤戦では岩崎、岩本らの若手を試していましたが、けっきょく定着できなかったというのが現状です。
岡田:ここのところ岩崎がいいピッチングをしてるから、今のところは5番手というかたちになってるよな。
「ホンマは6人でローテーションをまわすのがベスト」
──8月22日のDeNA戦では岩崎が先発しました。8月は4試合に登板して3勝1敗、防御率1・42。5番手として、一軍に定着できそうです。
岡田:せやけど、ホンマは6人でローテーションをまわすのがベストだし、理想よ。
多少まずい内容でも我慢して使ういうのも必要なことだけど、現状はそうなっていない。ベンチは実力不足と判断してるんやろな。登録と抹消を繰り返してるということは、そういうふうに見てしまうもん。仮にいい球を投げていたとしても、1回登板しては抹消されているのを見ると、「ああ、力が足りないんやなあ」と見ているほうは思ってしまうからなあ。
──「この投手は実力不足」というイメージが定着してしまう。
岡田:そういうことよな。まあ、イメージいうか、現実にそれほど勝てていないわけやから、その通りちゃうかな。序盤戦はテスト期間いうか、いろんな選手を試す余裕があった。チャンスをもらえたのに合格ラインに達することができなかったというのは、やっぱり何かが足りないということよ。