メルマガNumberダイジェストBACK NUMBER
イビチャ・オシム「なでしこは、
この4年間でさらに進歩した」
text by
イビチャ・オシムIvica Osim
photograph bySports Graphic Number
posted2015/07/29 17:00
「イビチャ・オシムの『オシム問答』」、配信は隔週金曜日の予定です。
なでしこ決勝、序盤の失点の要因は?
――わかりました。ひとつ質問があります。女子の決勝に話を戻しますが、3分でフリーキックから最初の失点を喫しました。そのすぐ後に、また同じように失点して……。
オシム:メンタルの準備が十分でないときにしばしば起こり得ることだ。勝利を目指すとか、戦い抜くとか、口で言うだけでは十分ではない。実際に実行しなければ意味がない。ただ、彼女たちは、アメリカがあれだけ激しくプレッシャーをかけてくるとは予想していなかったのだろう。アメリカの強さ、年齢や経験からくる強さがそこによく出ていた。フィジカルもそうだ。そういう相手にきっちり対処するのは簡単ではない。
――監督にとってもリズムを変えるのは難しかった?
オシム:ちょっとオープンでありすぎたかも知れない。アメリカは日本同様に機動力とスピードがあった。屈強さもあった。戦いにも勝っていた。そこが日本には高くついた。そんな相手に2~3点先に取られてしまったら、もうちょっと手遅れだ。オープンに攻めていくしかない。それでも彼女たちが気持ちの強さを見せたのは素晴らしかった。そしてしっかりとプレーした。この4年間でさらに進歩したことをはっきりと示した。自分たちの特徴を生かした、優れたサッカーであったのは間違いない。
他にも、中村俊輔や中澤佑二らベテラン日本人選手への評価、 なでしこ準優勝の意味などについて語っているオシム氏。 続きは、メルマガNumber「イビチャ・オシムの『オシム問答』」で ぜひお読みください。