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美保純 ~私が愛した新日~
「プロレスラーと女優は似ている」
posted2015/07/21 10:50
text by
美保純Jun Miho
photograph by
knockout
人気急騰中の新日レスラーにアツく迫る一方、プチ鹿島責任編集「教養としての新日本プロレス」と題して、各界著名人からの愛情あふれるメッセージと共に“現在地点”に至る道を探る記事も掲載。
その中から特別に、女優・美保純さんが「私が愛した新日」を語ったインタビューを公開します!
プロレスラーと私たち女優って似ていると思うんです。どちらも自分の体を張って仕事をしているじゃないですか。だからプロレスが好きなのかもしれません。もともと兄の影響で、子供のころからプロレスは大好きでした。大きな体をした人たちが、技をかけあうということが面白かったんですね。
当時印象に残っているのはカール・ゴッチやアンドレ・ザ・ジャイアント、そして何といってもメキシコのミル・マスカラス。俊敏な動きで相手をかわしたり、ロープを使った華麗な空中殺法を出したりと、子供心くすぐるマンガのようなレスラーでした。入場曲(「スカイ・ハイ」)も素敵で、あの音楽が鳴るたびにドキドキしたものです。
ただ大人になって、徐々にプロレスからは離れて行ってしまったんですね。お仕事でレスラーの方とご一緒させて頂くこともあったんですが、昔のようにテレビにかじりついて見ることはなくなっていました。
でも2012年、友だちから「新日が面白いよ」と言われて見に行って、オカダ・カズチカくんに一瞬でハマったんです。好きすぎて自分がMCの番組にも呼んでお姫様抱っこをしてもらったぐらい(笑)。
ドロップキックでリングに落ちた時の静かさが美しい。
まず見た目がタイプ。身長が高くて、顔が小さくて、バービー人形の彼氏(ケン)みたい。試合後に控え室に挨拶に行かせてもらったこともあるんですけど、照れてはにかんだ笑顔がまたたまらないんです。
もちろん代名詞のドロップキックをはじめとする技のキレも素晴らしい。打点が高いのはもちろんなんですが、リングに落ちた時の音が静かなんですよ。受け身が上手いからなのでしょうね。そこが彼の技が美しく見える理由なのだと思います。
オカダくんと言えば棚橋弘至選手と何度も対戦し、数々の名勝負を生み出してきましたが、今後は他の団体と戦っても面白いかもしれませんね。そうすれば彼の魅力を他の団体のファンにも伝えられますし、新日に戻ってきたときに、これまでとは一味違ったオカダくんを観ることが出来るのではないかと思っています。