フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
世界に誇る日本のアイスショー環境。
ウィーバー&ポジェが、観客を絶賛!
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byISU/ISU via Getty Images
posted2015/05/28 10:20
5歳でスケートを始めて6歳からアイスダンスをしているケイトリン・ウィーバー。アンドリュー・ポジェとは2006年からカップルを結成している。
ソチ五輪後、激変したアイスダンス界。
ポジェは昨シーズンを振り返り、こう語る。
「トップ2チームがいなくなった昨シーズンから、僕たちにとっての新たな戦いが始まったんだ。誰でもトップにいけるというエキサイティングな状況になった半面、カナダのナンバーワンチームとして、周りからの期待やプレッシャーもあった」
26歳と28歳の2人は、いまやベテラン。長身を駆使してゴージャスな滑りを見せる容姿端麗な彼らは日本でのファンも多い。
だがその彼らを退けて、上海で優勝したのはフランスのガブリエラ・パパダキス&ギョーム・シゼロンだった。
まだどちらも20歳の若手チームである。前年の世界選手権では13位だった彼らの優勝は、アイスダンスでは前代未聞の躍進だった。
「旧採点方式では考えられない展開だったでしょう。でも彼らの素晴らしい才能、技術は否定できません」とウィーバー。でも「私たちは負けることを恐れてはいません。来季こそきっとナンバーワンを目指していきます」と、すでに来季に焦点を合わせた発言も聞かせてくれた。
「マオと一緒に氷の上に立つのは光栄なこと」
彼らが日本で「THE ICE」に出演するのは、2年ぶりのことだという。
「日本でもどこでも、マオと再び一緒に氷の上に立つことができるのは、とても光栄なことです」
そう語るウィーバーは、個人的に浅田真央の大ファンだ、と言い切る。インタビューをしたのは浅田の競技復帰宣言の数日前だったが、ウィーバーは思いをこめてこう語った。
「競技をいつやめるかというのは、とても個人的なことで、『これで最後』という瞬間は、本人にしかわからないものです。個人的には彼女のスケートが大好きなので、再び彼女が競技に出るところを間近で是非見たいと願っているんですよ」
そう語ったウィーバー。「THE ICE」で、日本の観客の前に再び立つことを心待ちにしているという。アイスダンスならではの、2人の息の合った演技を見せたい、と言葉を結んだ。