主力流出続く広島、豊田残留が大きい鳥栖。

●サンフレッチェ広島

【主な移籍・加入動向】
In：廣永遼太郎（GK／FC東京）、川崎裕大（DF／流通経済大）、佐々木翔（DF／甲府）、工藤浩平（MF／京都）、ドウグラス（FW／徳島）

Out：ファン・ソッコ（DF／鹿島）、パク・ヒョンジン（DF／栃木）、高萩洋次郎（MF／ウェスタンシドニー）、石原直樹（FW／浦和）

【主なプレシーズン・練習試合の結果】
2月14日　vs.福岡　●2－3（45分×4）
2月16日　vs.徳島　○3－1（45分×4）
2月18日　vs.仙台　○6－4（45分×4）
2月22日　vs.京都　○4－2（45分×4）

　森保一監督体制4年目の今季も、主力が抜けたところからのスタートとなる。特に前線の1トップ2シャドーで中軸を担っていた高萩、石原の穴を埋めるような活躍を誰ができるかがカギを握る。その候補となるのはドウグラス。昨季はシーズン途中で徳島から京都に移籍したものの、フィジカルの強さは今までの広島にはいないタイプだ。また練習試合では、新卒3年目の浅野琢磨が仙台戦で2得点、京都戦でハットトリックと得点を量産している。ユース出身の野津田岳人とともに、今季が台頭のチャンスとなる。

　最終ラインには佐々木、中盤では工藤といった経験ある選手も獲得している。ともに前所属クラブではレギュラーだった2人が、選手層の底上げを図れるか。

●サガン鳥栖

【主な移籍・加入動向】
In：吉田豊（DF／清水）、笹原脩平（DF／秀岳館高）、鎌田大地（MF／東山高）、ペク・ソンドン（MF／磐田）、山崎凌吾（FW／福岡大）、福田晃斗（MF／鹿屋体育大）

Out：坂井達弥（DF／松本）、金井貢史（DF／千葉）、安田理大（DF／神戸）、末吉隼也（MF／福岡）、播戸竜二（FW／大宮）

【主なプレシーズン・練習試合の結果】
2月7日 　vs.岐阜　　　　　　○3－0（45分×2）
2月11日　vs.水戸　　　　　　●2－3（45分×4）
2月22日　vs.テロ・ササーナ　△0－0（PK3－4）

　何よりも移籍の噂が立っていた豊田陽平の残留が大きい。J1昇格以降の鳥栖の3年間で計54得点を奪った決定力は、今季もチームの屋台骨となる。新戦力では韓国代表経験のあるペク、吉田以外は新卒選手を獲得した。バンコクで戦ったテロ・ササーナの一戦では、吉田がスタメンで出場。ペク、山崎がベンチ入りを果たしている。なお山崎は昨シーズンも特別強化指定選手としてナビスコ杯に出場した。187cmの長身FWで“ポスト豊田”の期待がかかる。

　その試合で吉田は2枚の警告を受けて退場してしまったものの、豊富な運動量は甲府、清水時代から高く評価されていた。今季からチームを率いる森下仁志監督のもと、ハードワークに自分たちで仕掛けるスタイルをミックスさせていきたい。