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J1全18クラブ、移籍&近況総まとめ。
2ステージ制の2015年を読む!(下)
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2015/02/26 10:35
今季ACLに出場するのはG大阪、浦和、鹿島、柏の4チーム。2008年のG大阪以来の優勝は果たせるだろうか。
外国人2人がカギの清水、熟成重視の名古屋。
●清水エスパルス
【主な移籍・加入動向】
In:杉山力裕(GK/川崎)、碓井健平(GK/千葉)、鎌田翔雅(DF/湘南)、犬飼智也(DF/松本)、村松大輔(DF/徳島)、澤田崇(FW/熊本)、ウタカ(FW/北京国安)、デューク(FW/セントラルコースト)
Out:相澤貴志(GK/徳島)、吉田豊(DF/鳥栖)、イ・キジェ(DF/未定)、高木俊幸(FW/浦和)、ノヴァコヴィッチ(FW/名古屋)
【主なプレシーズン・練習試合の結果】
2月8日 vs.磐田 ●1-2(45分×2)
2月11日 vs.熊本 ●0-1(45分×2)
2月14日 vs.浦和 ●3-5(45分×2)
2月22日 vs.甲府 ○1-0(45分×2)
昨シーズンは最終節で何とかJ1残留を決めた清水。昨季途中から指揮を執るのは大榎克己監督だが、鹿児島で行なわれた「スカパー!ニューイヤーカップ」では3連敗。熊本戦後に指揮官は「まだまだ意識が低い。パスを出したら出しっぱなしですし」と苦言を呈していた。そんな試行錯誤の中で、右サイドバックの犬飼と2列目の澤田、またユースからの昇格組ではU-19日本代表のFW北川航也が積極的に起用されている。
また、鹿児島キャンプに参加していたウタカ、デュークと2人の外国人を獲得した。元ナイジェリア代表のウタカはデンマークリーグで得点王に輝いた実績を持ち、キャンプ中の練習試合でも馬力ある突破からシュートを放つシーンがあった。186cmと空中戦で勝負するデュークとともに、起爆剤となれるか。
●名古屋グランパス
【主な移籍・加入動向】
In:大武峻(DF/福岡大)、竹内彬(DF/千葉)、田中輝希(FW/大分)、ノヴァコヴィッチ(FW/清水)
Out:刀根亮輔(DF/長崎)、ヘジス(MF/セアラ)、中村直志(MF/引退)、玉田圭司(FW/C大阪)、ケネディ(FW/メルボルンシティ)
【主なプレシーズン・練習試合の結果】
2月10日 vs.FC琉球 △0-0(45分×2)
2月11日 vs.川崎 ●2-3(45分×2)
2月12日 vs.FC琉球 ○5-2(45分×2)
2月14日 vs.札幌 ○5-0(45分×3)
2月22日 vs.岐阜 ○3-2(45分×2)
2月23日 vs.岐阜 ○3-1(45分×2)
西野朗監督体制2年目となる今季は、補強は絞ってチームの熟成を重視した印象を受ける。昨年代表デビューを飾った田口泰士や2年目の矢田旭、昨季途中加入の川又堅碁やレアンドロ・ドミンゲスらの連携が高まってくるか。新加入選手に挙げた大武は昨シーズン、特別強化指定選手として開幕戦など12試合に出場していて、実質的に2年目となる。そしてケネディが抜けた最前線にはノヴァコヴィッチを獲得。193cmの長身を生かしたプレースタイルで、大宮、清水に所属した3シーズンで30得点を挙げている。川又以外にも永井謙佑、野田隆之介ら粒ぞろいの前線だけに、かみ合えば得点力は大きく向上するはず。
2種登録で注目なのは杉森考起だ。昨年のブラジルワールドカップ日本代表のトレーニングパートナーに選出されるなど将来を嘱望されていて、FC琉球戦、岐阜戦でそれぞれ2得点を決めている。